(砂糖のはなし ~その1~はこちら)
では、砂糖を摂取すると体にどの様な影響があるのでしょうか。特に白砂糖はなぜ体によくないのでしょうか。
それは白砂糖が「酸性の食品」「単純炭水化物」「単純糖質」だからだと思います。
人間の体内は、基本的に弱アルカリ性です。
そのため、砂糖に限らず酸性の食品が体内にはいると、中和するためにビタミンやミネラルが使われます。中でもカルシウムは血液や細胞内にある分で足りないと骨や歯から供給されます。これが「甘いものを食べると虫歯になっちゃうぞ~」という理由なのです。
そして、砂糖は炭水化物で体内では燃やしてエネルギーになりますが、同様に燃やすときにビタミンやミネラルが必要になります。ところが、その1での説明のように白砂糖は精白(精製)されビタミンやミネラルを除去しているので必要量を体内から奪うことになります。
また、単純糖質(※1)の白砂糖は吸収されやすく、急激に血糖値を上げるので、血糖値を下げるために体は「インシュリン」を分泌します。インシュリンが大量に分泌され続けると、枯渇状態になり、逆に低血糖を引き起こしやすくなります。低血糖が続くと、今度は血糖値を上昇させるために「アドレナリン」が放出されます。これが出すぎると、脳のコントロールが効かなくなり感情が不安定になります。血糖値の急激な変化にカルシウムも不足も加わり「キレる」原因となるそうです。
黒砂糖も大量に摂取すればビタミン・ミネラルは不足しますし、血糖値を混乱させる点では同じです。
つまり、砂糖を大量に摂取したり、習慣的に摂取し続けると体のバランスが崩れて、肥満や現代病など様々な病気を引き起こす原因になるのだと思います。
砂糖は甘いようで甘くないんです。
とは言っても甘いものを食べないのは絶対に無理です。
3時のおやつが無いなんて、考えられません。
その3では砂糖の良い点もあげてみましょう~!
(※1):分子的に糖質の最小単位のブドウ糖と果糖だけが結びついた糖質のこと。糖の結合数が少ないほど、吸収は早くなります。
January 27, 2011