砂糖のはなし ~その1~

「砂糖は体に良くない」とよく言われるけど、何がいけないのでしょう?
白砂糖は絶対に使わない、黒砂糖や甜菜糖派の自然志向の人でも、その理由を説明できる人は少ないようです。
なので、今回は砂糖のはなしです。
砂糖といっても色々な種類があり原料なども様々です。代表的な原料には、
サトウキビ(Sugar cane)
甜菜(Sugar beet)
カエデの木(Maple tree)
ナツメヤシ(Date palms)
モロコシキビ・ソルガム(Sorghum cane)などがあります。
サトウキビからは黒砂糖・白ざら糖・中ざら糖・グラニュー糖・上白糖・中白糖・三温糖など。
甜菜からは甜菜糖。
カエデの木からはメープルシロップ。
ナツメヤシからはパームシュガー。
モロコシキビからはソルガムが精製されて作られます。
ここでは一般的に「砂糖」の原料として認識されているサトウキビから作る砂糖の製造方法を簡単に説明します。
まず原料のサトウキビを搾って、不純物を石灰などで沈殿させ、上澄み液を煮詰めたり、真空状態で濃縮して水分を除去しただけものが「黒砂糖」になります。黒砂糖は「含蜜糖」といって、まだ精白されていない砂糖です。サトウキビに含まれているビタミンやミネラルを含みます。

続いて「白砂糖」の作り方ですが、まず黒砂糖と同様にサトウキビを搾って、煮詰めたり不純物を取り除いたりして「白下糖」を作ります。それを遠心分離機にかけて結晶と糖蜜を分離して「粗糖」を作ります。(固形物と液体に分離する)
「粗糖」はいわゆる「白砂糖」の原料で砂糖の原料を輸入する場合はこの「粗糖」を輸入しているのです。(サトウキビを輸入するのではありません。)ちなみに、日本で使用される砂糖の約2/3は海外から輸入されています。
「粗糖」を温水に溶かしたり、遠心分離機にかけたりして不純物(ビタミンやミネラルなどの栄養素)を取り除き、糖質の純度を上げて精白・精製していきます。精製されていく過程の中で、結晶粒の大きさなどによって「ザラメ糖」「車糖」などが作られます。
ザラメ糖には「白ざら糖」「中ざら糖」「グラニュー糖」
車糖には「上白糖」「三温糖」などがあります。
「粗糖」を原料に精製されて作られた砂糖(精製糖)が「白砂糖」になると認識しています。
三温糖などは白くないですが、上白糖の精製過程で出る一部カラメル化したものを含む「精製糖」です。色は黒砂糖っぽくナチュラルな感じがしますが、色を均一にするためにカラメルなどで着色していることが多く、栄養的には他の白砂糖とほとんど同じです。
白砂糖の精製度の高いものは糖質が99.8%にも達して、本来サトウキビに含まれていた他の栄養素を可能な限り排除しているので、栄養の無いカロリーだけの食品となります。
つまり「白砂糖」とは薬と同じであり、不自然なケミカル(科学薬品)ということなのだと思います。

砂糖のはなし ~その2~ につづくよ

Organic – Dried Fruits at AMBESSA

January 24, 2011