10/6〜8に能登半島の災害ボランティア活動に参加をしてきました。
今回活動に参加させてもらう「災害NPO結」の活動拠点である西岸小学校跡地に向かう途中、石川県七尾市あたりから倒壊した建物やブルーシート、コンパネで応急措置を施している家屋が目立ち始める。
能登半島の観光名所である輪島朝市を訪ねると、私が二十数年前に訪れた時の賑やかな雰囲気は失われ、営業をしているお店は皆無で人影も少なく、鳥の鳴き声と重機を動かす音だけが耳に入ってくる。
地震、津波の後、火災が発生したエリアは公費解体が進み更地になりつつあるが、隆起した道路や一階部分が潰れた家屋、発災直後に画面越しに見たビルは倒れたままで、ほとんどが手付かず状態。復興には程遠い印象だ。
元日に発生した大地震から9ヶ月が経つが、進まぬ復旧作業と先日の豪雨災害が追い討ちをかけてしまい被害をさらに深刻なものにしていた。
「この国に政府は存在するのか」これが私が能登に入って思ったことだ。
首相はじめ国会議員団などが、ぞろぞろと災害対策をしている県や市の職員、メディアを引き連れて視察には来るが、復興予算を付けることもなく、自衛隊の運用方法を柔軟化し復興支援活動に従事させることもしない。被災地を訪れる目的は選挙のアピールではないかと穿った見方をしてしまう。
多くの被災者が苦しむ中、選挙や万博などではなく、被災地に国が持つリソースを注ぎ込み、一日でも早く復興が進むようにすべきではないか。
被災者は元日から休むことなく走り続けている。国民の生命と財産を守ると軽々しく言うが、あの惨状を見てもなお、自身の保身や権力闘争にに注力している者たちは、リーダーの資質に欠けているのではないかと思わざるを得ない。
日本は自然豊かな国だが、同時に自然災害も多い国でもある。温暖化や気候変動により、世界的に多発している自然災害について、真剣に考え、解決に向けて取組む岐路に立たされていることを、能登を訪れて再認識させられました。
奥能登山間部の上流で土砂崩れや堤防の欠壊が発生して河川が氾濫、川沿いの家屋が流され、倒木やガレキが川を塞いでしまい、多くの家屋が破壊され、床下浸水も多発しています。
電気、上下水道などのインフラは使うことが出来ない状況の中でも、山の水や薪などを分け合いながら、支え合う人たちの姿やこんな過酷な状況でも、難を逃れた田んぼでは稲が見事に稲架掛けされている姿を見て、私の方が元気をいただいた様な気持ちになりました。
October 8, 2024